ドライスキン(乾燥肌)

2008.11.09 Sunday 23:53
アレーズエスパス


乾燥肌(D肌)は生まれつきの素質による場合もありますが、
年齢、性、スキンケア、アレルギー等種々の原因があります。

一般的に10歳未満の子供や60歳以上の人においては
皮脂があまりつくられず、皮脂膜に油分が少なくなります。

また、それ以外の年齢の人でもN肌の人は、季節やちょっとしたことでドライスキンになります。

また、皮脂の分泌は男性ホルモンによって支配されていますから、女性のほうが
男性よりも皮膚の表面の脂質量が少なく、ドライスキンになりやすいのです。

その上、女性の場合は更年期を過ぎる頃から皮表脂質量が急に少なくなるのに、
男性では60歳を過ぎる頃から、しだいに少なくなります。


皮膚の表面からは絶えず大気中に水分が蒸散しており、健康な皮膚では
皮脂膜によって水分が大気中に奪われるのを防いでいる他に、細胞間脂質と
天然保湿因子が角質層で水分をしっかりと結合して、大気中に必要以上の
水が奪われるのを防いでいます。

表皮脂質量が少なくても、細胞間脂質と天然保湿因子とが正常である子供や
N肌の人であれば、角質層の水分を保ってくれるのですが、表皮脂質量の
少ない皮膚は、石鹸やシャンプーなどの界面活性剤に弱く、容易に皮脂膜が
破壊され、角質層が直接外界刺激にさらされ、障害を受け、細胞間脂質や
天然保湿因子が減少し、最終的に水分量が減ってドライスキンになります。

また、クーラーの入った部屋で仕事をしている人や秋から冬にかけて寒くなりますと
肌の新陳代謝が大きく低下しますので、N肌の人でも容易にドライスキンに変わります。


ところで、ドライスキンの状態で皮膚が放置されていた場合、
皮膚はどうなっていくのでしょうか。


image[image10311.jpg]


皮膚の乾燥によるダメージは、皮膚の老化を極めて早く進行させます。

基底細胞の増殖能力は、水分のたっぷりある健康な環境で保持されています。

皮膚を乾燥状態で放置しておきますと、基底細胞の増殖が著しく低下し、その結果
表皮が薄くなり、角質層が新しく置き換わるのに要する時間(ターンオーバー)が延長します。

真皮の線維芽細胞でも増殖能力は低下し、マトリックス成分の合成能力も低下します。

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