高額ETCで高速1000円

2009.05.07 Thursday 23:35
アレーズエスパス


連休中に車で出かけた。

いわゆる「経済政策」により高速道路料金は上限1000円、
交通量は20%増しだったらしい。

車の数は多かった。しかし渋滞に巻き込まれながら、
こんなことで政策と言えるのだろうか、と感じた。


■交通量は増えたが前時代的

確かに交通量は増えた。

ETCの車載器も各地で品切れ。

ユーザーにとっては安く移動できるということで、
表立って批判する人はあまりいない。

土日祝日に国民が動きやすいようにすることによる経済効果、
そして普及が頭打ちのETCを後押しし、高速道路の効率的な
運用を実現する、といったところだろうか。

しかし、これらの効果には疑問が残る。

そもそも経済対策として実施するのであれば、大都市圏を対象と
しないのはヘンだし、どこまで行っても1000円というのも、
効率はよくない。

もちろん渋滞が激しくなると逆効果だから大都市圏は対象でない
のかもしれないが、それならそもそもなぜ高速道路の料金を政策と
していじるのか。

むしろ、鉄道や飛行機の補助金を出して、臨時・増便を各社に
促すほうがよいのではないか。

また国際的に地球環境問題でCO2の削減が叫ばれているのに、
移動手段としてはもっともCO2排出量の多い車の利用を促すと
いうのも前時代的な発想である。


移動時間はかかるばかりで、パーキングエリアと
ガソリンスタンド、そしてETC車載器に簡易トイレ
以外に経済効果があったのかどうかは...?


さらに言うと、景気対策としては、学校の休みでも
増やしたほうがよかったのではないか。

日本の行楽地は相変わらず、学校の休みの時期と
連休以外はがらがらである。


学校を休みにするだけで、需要が増える可能性があるということだ。

夏休み、冬休み、春休みの時期は、道路も、空港も鉄道も混雑する。

無理に全国民向けの祝日を作らなくとも、子供たちが休みであれば
動く人は多くなるということ。

これには有給休暇が取りやすくなってきたことや、個人の
生活重視のライフスタイルが一般的になってきたことがある。


いずれにせよ、政策としてはピーク負荷(需要)の分散と

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