髪と宗教性(akiyama) 2008.08.13 Wednesday 23:35
洋の東西を問わず、古代から髪には生命が宿り、霊力があると信じられ、
髪そのものが信仰の対象とされることがあります。
旧約聖書の「土師記」には、髪を伸ばすと特殊な霊力が増すので、
苦行僧のナジル人は髪を切っては、いけないとされています。
古代エジプトでは、外国に長期滞在をする時は、見知らぬ悪霊から
身を守るために、髪を伸ばしたままにする習慣がありました。
アラブ諸国では 宗教上 女性は髪を隠す風習が色濃く残っています。
日本では、願掛けの際に神にささげる、船の守護神である
船霊様の神体に対する、貞節のしるしとして夫の棺おけに
妻の髪を入れる、など多くの習俗が残っています。
特に女性の髪は宗教性が強く、その象徴的な例として
神社・仏閣に奉納された歴史上の著名な女性の遺髪を
あげることができます。
奈良・興福寺の光明皇后、吉野・弁財天の静御前、
京都・西明寺の中将姫などの遺髪が、寺の宝物として
大切に保存されています。
長い髪はまた権力、力のシンボルでした。
それを切ることは権力や力を失う、つまり「髪をきられる=服従」
という意味合いを生み出します。
例えば 仏門に入る男女はすべて髪を短く切り、あるいは剃ること
によって俗世間から抜け出て、仏に仕える身分となるのです。
洗髪にも 宗教的動機が強くあらわれて、儀式、傷病の治療などが
その目的とされました。
また、髪の汚れは「けがれ」と言う観念と結びつき、
病気、災害、犯罪なども、等しく「けがれ」として、
外面的な捉え方をし「清め」の意味合いをもたせ、洗髪をしました。
人間の歴史の中では、どの民族も髪に特別な注意を払ってきたのは、
宗教的意味合と強い係りを持っています。
「髪」は「神」に通じるとする思考は、どの民族にも共通するものの様で
髪の神秘性を感じます。
髪そのものが信仰の対象とされることがあります。
旧約聖書の「土師記」には、髪を伸ばすと特殊な霊力が増すので、
苦行僧のナジル人は髪を切っては、いけないとされています。
古代エジプトでは、外国に長期滞在をする時は、見知らぬ悪霊から
身を守るために、髪を伸ばしたままにする習慣がありました。
アラブ諸国では 宗教上 女性は髪を隠す風習が色濃く残っています。
日本では、願掛けの際に神にささげる、船の守護神である
船霊様の神体に対する、貞節のしるしとして夫の棺おけに
妻の髪を入れる、など多くの習俗が残っています。
特に女性の髪は宗教性が強く、その象徴的な例として
神社・仏閣に奉納された歴史上の著名な女性の遺髪を
あげることができます。
奈良・興福寺の光明皇后、吉野・弁財天の静御前、
京都・西明寺の中将姫などの遺髪が、寺の宝物として
大切に保存されています。
長い髪はまた権力、力のシンボルでした。
それを切ることは権力や力を失う、つまり「髪をきられる=服従」
という意味合いを生み出します。
例えば 仏門に入る男女はすべて髪を短く切り、あるいは剃ること
によって俗世間から抜け出て、仏に仕える身分となるのです。
洗髪にも 宗教的動機が強くあらわれて、儀式、傷病の治療などが
その目的とされました。
また、髪の汚れは「けがれ」と言う観念と結びつき、
病気、災害、犯罪なども、等しく「けがれ」として、
外面的な捉え方をし「清め」の意味合いをもたせ、洗髪をしました。
人間の歴史の中では、どの民族も髪に特別な注意を払ってきたのは、
宗教的意味合と強い係りを持っています。
「髪」は「神」に通じるとする思考は、どの民族にも共通するものの様で
髪の神秘性を感じます。